最新のイベント情報
・ロビー展 @JICA関西1F → 当会の都合で延期 日程調整中
・One World Festival 2025年2月8日(金)9日(土)10:00~ @梅田スカイビル 3F ステラホール
現在のハイチ
【ハイチの混迷】 ギャングがハイチを支配しています長年に亘り歴代の大統領や政治家が国民の 8 割が貧困に苦しんでいるにも拘らず汚職を続けていました。腐敗した政府に対しての市民の不満が大きくなり暴動が度々各地で起こり、それに乗じてギャングが蔓延るようになりました。社会不安の中で、 2017 年にモイーズ大統領が就任したものの、国連ハイチ安定化ミッションの撤退で混乱は拡大し、 2021 年 7 月モイーズ大統領が暗殺され、更に南西部でM7.8 の地震で混乱は激しくなりました。ハイチ政府は国連に部隊派遣の要請をするも、世界はウクライナや中国との問題、自国内の政権の不安定が理由で、世界からの応援が無く、ギャングは横暴化するばかりでした。2024 年ギャングは、警察署や刑務所を襲い、市民の家屋に放火、幼児や女性を殺害、警察との銃撃戦、アメリカ機を銃撃と、際限なく荒れ狂い、ついに首都ポルトプランスはギャングが支配する街となりました。ギャングの目的は何なのか、理由の有無ではありません。腐敗した政治のままで、終着点の見えない混迷のハイチ。逃げることも出来ず怯えながら過ごす人々。私たちはただ見守るしか無いのでしょうか。ハイチの国旗には「L'Union fait la force 団結は力なり」と書いてあります。
【KFP家族の生活】 ハイチはまず食べることができません。そして、飲むものもありません。仕事もありません。服も買えません。ガソリンもありません。大変な状況です。例えば、日曜日に「さあ何か食べよう」と思って家の中を見渡し、コーヒーを飲みます。1 日に口にするのはそれだけ。そしてみんなで会話するのです。「そういえば、肉を最後に食べたのはいつだったっけ?」っと。いろいろ不足しているものはあるけれど、やはり一番は食べ物です。物価も上がっています。日本では、ここ 10-15 年間で物価が 3~4 倍になった物がありますか?ハイチではここ数年間で 50 グルド(57 円)だったものが 150~200 グルド (171~227 円)に上がっているのです。1 食のために 500 グルド(568 円)は必要になっています。
2021年モイーズ大統領暗殺後に就任したアンリ首相が、長らく選挙を延期していたことや石油製品の値上げを発表したことを機に、全土で抗議活動・略奪行為が発生。いくつもの武装集団が首相退陣を求めて首都を中心に残忍な暴力を繰り広げ1月頃から状況が激化。商売は成立せず、病院は破壊され学校は閉じられ、道路封鎖、港湾・空港の閉鎖、外国人や各国大使館の退避もあり、国民の日常生活が破滅された状況が続いています。3月カリブ共同体で決めた大統領暫定評議会が始動したため、4月25日アンリ首相は辞任しました。武装集団のボスは評議会員や外国人介入部隊を侵略者とみなし「我々の独立を踏みにじる侵略者と協力する必要はない」と宣言しています。今後ハイチはどうなっていくのでしょうか。当会はハイチの現状に胸を痛めながらも、ハイチの子供たちがまずは生きて健やかに成長できるような毎日を守りたく、日頃の活動を継続することを大切に考えています。今もKFPとの連絡を保ち、現地での学校運営と給食提供、今年度の農作業準備をしています。私たちにできることは僅かな動きですが、落胆した毎日を過ごしている仲間がいるのに何もしないわけにはいきません。皆様にも引き続きハイチへの関心をもっていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
ご支援のお願い
ハイチの会の活動は、1986年の設立以来、みなさまからの暖かいご支援と多くの人々のボランティアに支えられて続いています。私たちの活動に賛同し、共にハイチの子どもたちやハイチの貧しい人々を支えてくださいますようお願い申し上げます。(代表 中野瑛子)
郵便振替口座 00800-8-124996
ご協力頂いたご寄付は
1、識字教育・給食費
2、総合農園維持費
3、活動経費
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